アラフィフ男の「イケおじ」です。
転職は2回目。前職はウェブディレクター(PM)職で20年ほど。
地方の国立大学の経済学部出身ですが、就職氷河期真っ只中。
商社不要論やら金融ビッグバンなんて言葉が飛び回っていました。
そんな中「これからはキャッシュレス時代だよね」という軽い認識で某クレジット会社に就職しました。
1社目
新卒で入社した会社は、東証一部上場の大手クレジット会社でした。
テレビCMも流していて、社名を言えば誰でも知っている程度の認知度はある会社でした。
東京本社での導入研修を終えて、配属されたのは行ったことのない地方都市の営業店でした。
正直かなりがっかりしました。
そんな地方都市で、クレジットやローンの営業担当として文字通り走り回っておりました。
新人の配属が少ないこともあり、先輩方はとても親切で、今思うと恵まれた環境だったのかなと。
おりしも2000年代初頭、EC(電子商取引)の波が地方にもやってきて、ネット決済の取扱契約や決済システムの導入案件を扱うことが増えてきました。
大学は文系でしたが、元々パソコンを触ったりするのは好きな方で、業務の延長で色々と調べているうちに、インターネット・ウェブ関連の仕事に興味が湧いてきました。
そこで、1回目の転職活動を開始しました。(27〜8歳の頃です)
1回目の転職活動
ネット関連の会社は東京に集中していますから、地方での仕事の合間に転職活動するのはなかなかハードでした。
転職エージェントに登録して求人票を「郵送」してもらい、めぼしい求人に応募して、代休を使って面接を受けに東京へ。
あれだけ頻繁に飛行機に乗った期間はそれまでもこれからもないでしょう。。
朝の飛行機で羽田に飛んで、2社ほど面接を受けて夜の飛行機で帰る。
お金も厳しいし、不自然な代休取得で上司に怪しまれるしで、なかなかストレスの溜まる時期でした。
そんな感じで2ヶ月ほど怪しい行動をした結果、ウェブサイト制作の会社に入社することが決まりました。
2社目
中途入社した2つ目の会社は、WebサイトやDTP業務を手掛けつつ、人材派遣なども行っている会社で、社員数は100人を超えたぐらいの規模でした。
初めは営業職としてウェブサイトのリニューアルなどの提案営業をしていましたが、1年経たないうちに、ディレクションの部門に異動しました。
ディレクションを含む制作現場はなかなか過酷なもので、毎日終電で帰れるかどうか。
2連泊3連泊も当たり前というような、今でいうブラックそのものでした。
ただ、その頃のネット企業は大体それが当たり前。こんなもんかと思って日々過ごしていました。
ワークライフバランスやらブラック・ホワイトなんて言葉をよく見かける頃になると、ようやく労働環境は改善。
体力の限界を理由に退職する社員は減りました。
会社も大きくなり、ベテラン社員になっていた私は、有名企業のWebサイト構築のPMなどを任されるようになりました。
2回目の転職理由
会社に対しては常に不満を持っていました。
- 実績のプラス評価されることは少なく、問題が起きたときのマイナス評価ばかりされる
- ラインマネジメントを今後行うことが絶望的な環境(自分と異なるタイプばかりが管理職になる)
- 給料が10年程度ほぼ同じ水準(上がらない)
Webディレクションを20年ほどやってきて、担当案件の規模などにも満足していました。
しかしながら、プロジェクト進行中に発生する問題がすべて自分のせいにされる風潮に嫌気がさしてもいました。
そこで、2回目の転職活動をすることを決意します。
アラフィフの転職です。
2回目の転職活動
これまで20年ウェブディレクション・PM業務をおこなってきたため、全く異なる業務は難しいです。
まともに考えれば、これまでの経験なり実績なりを武器に転職活動を進めるのがベターです。
そこで、職種はウェブディレクター・PM職としました。
業種はやや広めのスタンスを取ることにしました。
前職のウェブ制作系の会社の他、事業会社のウェブ担当などです。
そして、
- 正当な評価軸
- マネジメント業務に就ける可能性
- 収入アップ
を条件に活動を開始しました。
2回目の転職活動の結果
2回目の転職活動の結果を数値で表すと、
- 応募書類送付:30社
- 書類選考通過・一次面接:12社
- 二次面接:9社
- 選考辞退:2社
- 内定:5社
わかりずらいかもしれませんが、内定率を計算すると、
- 書類応募ベース 約17%
- 面接ベース 約42%
となります。
担当エージェントさんによると、
30社に書類を送って1社内定するのが目安(3%)
ということなので、結構健闘した方なのではないかと。
転職先の会社は、大手上場企業です。
経験を買ってもらい過分な期待をされていますし、年収もかなり上がる予定です。
転職を考えている中高年のみなさん
「私ができたんだからあなたにもできるはず!」なんて安易なことは言いません。
ただ「転職は35歳まで」が常識だった数十年前とは状況がかなり変わっています。
これまで働いてきた期間よりもリタイアするまでの期間の方が短くなってくると、
「多少不満があってもこのまま平穏に過ごしていこう」
と考えがちですし、別にそのことを否定するものでもありません。
ただ、
「自分は世間一般ではどの程度の価値があるのだろうか?」
「自分を求めてくれる会社はあるのだろうか?」
という興味があるなら、冷やかし半分で転職エージェントに登録してみてもいいと思います。
「転職を考えるだけでも会社に対する裏切り行為だ!」
と洗脳されてしまっているならこう考えてみてください。
同業会社や取引会社がどのような求人をかけているのか、チェックするだけでも情報収集になります。
人生は1回きりなので、ポジションは広くとっていくのがいいと思いますよ!