転職活動のやり方は、大きく分けて2通りあります。
- 転職エージェントを活用する
- 企業に直接応募する
他にも、
- 知り合いのツテで紹介してもらう
- リファラル採用(社員紹介)を利用する
という方法もあるのでしょうが、レアケースですし、私が経験していないので割愛します。
ということで、
- 転職エージェントを活用する
- 企業に直接応募する
を中心に話をすすめます。
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、リクルートエージェントをはじめとする人材紹介業者を指します。
具体的には、
- 求職者に対して適切な求人を紹介する
- 求人に対する応募を代行する
- 求職者と企業の間に入って日程や条件交渉などを進める
といったことを行っています。
転職エージェントのビジネスは、紹介者の年収の数十パーセントを企業から受け取るという仕組みです。
そのため、基本的に求職者は無料でサービスを受けることができます。
転職エージェント経由よりも直接応募した方が有利?
採用する側の企業からすると、転職エージェント経由よりも直接応募してきた人材を採用した方が直接的な経費がかからないというメリットはあります。
ただ、転職エージェントというフィルターを通すことで、より精度の高い採用活動ができますし、手間もかかりません。
ある程度の規模の企業であれば、人事の人件費等を考慮すると転職エージェントの活用を重視しているのが昨今の状況です。
企業に直接応募することがあるとすれば、
どうしても受けたい企業があるが、転職エージェントを利用していない
というケースぐらいではないかと思われます。
少なくとも、転職エージェントと直接応募を併用するのが良いと思われます。
転職エージェントを利用した転職活動の流れは、
- 転職エージェントに登録する
名前や住所などの属性と合わせて、学歴や職歴などを登録します。
履歴書と職務経歴書にあたる情報になります。 - 担当エージェントと面談する
よっぽど特殊な属性・経歴でない限り、担当のエージェントがアサインされます。
面談日時の調整の連絡のあと、Webミーティングもしくは電話で面談します。
どのような業種・職種を希望しているか、給与などの条件面の確認があります。 - 職務経歴書の手直し
面談の際に職務経歴書についてもアドバイスがされます(なければ確認した方がいいです)
アドバイスに基づいて、職務経歴書をより魅力的に調整します。 - ポータルサイトの求人から応募する
面談時に伝えた希望に沿った求人がポータルサイト上に表示されるようになります。
その中から書類選考に進みたい求人を選びます。
職務経歴書などは登録済なので、ボタンをクリックするだけです。 - 書類選考を通過した会社の面接日程を決める
ポータルサイトか担当エージェントのメールで面接の候補日の連絡があります。
希望日程を連絡すると、面接日程が調整されます。 - 面接を受ける
1次面接を受けます。企業によりますが、通常2~3回の面接があります。
面接対応者は1次は配属部門の上長、2次以降は役職が上がっていき、最終的には役員や社長が対応されることもあります。
人事担当者がオブザーバーとして同席することもあります。
なお、中小規模の会社だと、1次面接から社長が登場することもあります。
昨今は、ZoomやTeams、GoogleMeating等のWeb会議形式で行われることが多いです。 - 面接の感想報告
面接後にエージェントに対して面接内で聞かれたことや手ごたえについての報告をします。
エージェントによって異なりますが、ポータルサイト経由やメール・電話での報告になります。
今後の進め方にも影響してくるので、報告は必ず行いましょう。 - 適性検査の受検
面接の前後で適性検査を受けるように指示されることがあります。
企業によってタイミングはまちまちで、合否に大きく影響するものではないと思われます。
ただ、締め切りに遅れたりすると心証が悪いので、連絡が来たらすぐに片づけましょう。 - 合否の連絡
面接の後、数日内に合否の連絡があります。
その際、合否に関わらず、企業側から面接のフォードバックがあります。
どのような評価がされたのか、何が良くて何が悪かったのかを把握できるため、しっかり受け止めましょう。 - 内定の連絡
面接を数回クリアすると、内定の連絡があります。
内定の連絡と同時に雇用条件が提示される場合と、条件は後回しでとりあえず合格の連絡だけが先に届くことがあります。
社内稟議に時間がかかる大企業などは、条件の提示が遅れる傾向にあります。 - 条件交渉
企業から提示された条件が希望に合わない、複数内定が出ていて条件にばらつきがあるなどの状況次第で、条件交渉が可能です。
条件交渉は内定を受諾する前(入社を決定する前)なので、スピード勝負です。
エージェントに希望を伝えて交渉してもらいます。 - オファー面談
内定が出たら、オファー面談をセッティングされることが多いです。
基本的には企業から提示されている雇用条件について、細部を確認する場になります。
内定を出した企業側は、ぜひとも入社してほしいモードなので、熱い思いを語られることがあります。
この場で入社決定する必要はないので、あくまで情報収集に努めましょう。
意思表示の期限も設定されます。大体、数日から1週間程度です。 - 内定受諾
内定している企業の中から入社する会社を選び、入社する意思をエージェントに伝えます。
当然ながら、それ以外の企業にはお断りを入れてもらうように伝えます。
それ以降の手続きは、エージェントが手配してくれるので、それに従っておけばOKです。 - 入社
新天地でお仕事頑張りましょう!
ざっとこのようになります。
複雑に見えるかもしれませんが、
- 煩雑な調整はすべてエージェントが代行してくれる
- 企業側との直接的なやり取りは面接時のみ
- 内定後の意思決定までの期間は短い
というのがポイントです。